By 大橋紘一郎|2017-03-14T16:09:37+00:003月 14th, 2017|日記|
人間の性質をよくよく観察しています。
どうやら人間は、面白いと思う事には興味関心が出てきて傾聴していくし、つまらないと思う事は早々に聞く耳がなくなるようです。話をしていると「興味ありそうだなぁ」とか「もう飽きて集中してないなぁ」とかわかります。
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よく「あいつは人の話を聞かない(だからあいつはダメだ)」という評価を耳にしますが、ちょっと違うなぁと感じます。
だって、つまらない話を聞かないのは人間として正常なんです。
きっとあなたの話は、その人にとってつまらなかっただけなんですよ。
人間は自分にとって本当に必要だと思う事は真剣だし、ちゃんと学ぶし覚えています。
真剣じゃないって事は、単にその人にとって大事じゃないってことです。
「人の話をちゃんと聞きなさい」という指導は、人間のもともとの性質(つまらないと飽きて集中しない)を捻じ曲げる行為なわけです。捻じ曲げるなんて表現をみると、悪い事のように感じてしまいますが、別に良い悪いは関係ありません。メリット・デメリットで考えて、指導するか指導しないか決めて下さい。
「面白ければちゃんと聞く・つまらないと聞かない」というのは、生徒にとっても、先生にとっても軽視できない事実だと私は思います。
この点を大事に、話す側・聞く側それぞれの立場からどういうスタンスで居ることが望ましいのか、よくよく考える必要があると思います。
個人的には、
話す側としては「聞いてもらえるように手を尽くそう」
聞く側としては「たとえ今面白いと感じなくても、それはまだ僕がこの話を面白いと感じられるだけのレベルが無いからで、いつかこの話を面白いと思えるかもしれないから、ちゃんと聞いておこう」
ってスタンスが気に入っています。