生徒が作文が苦手だというので、どうしたら文章をかけるようになるのか、考えてみました。
その1・文章サンプルをたくさん記憶しているかどうか
すべては「真似」から始まります。
いつも使っている日本語は、父・母・兄弟が使っているのを見て聞いて覚えて、そして真似ることで使うようになります。
なんで、あなたが日本語を話すのか?それは、あなたの周りで日本語を使っていたからなのです。
日本語を話すのにコツは要りません。とにかくたくさんの日本語を聞いて、たくさん話すだけです。
文章を作るのも同じです。
とにかくたくさんの文章を読みます。様々な種類・圧倒的な量の文章を読んで記憶するのです。
これが文章を作れるようになるために大事なファーストステップです。
その2・自分の感じていることや考えていることを言葉にしているかどうか
私達の感覚器官はとてもたくさんの情報を取得しています。しかしそれをすべて脳に伝達したとして、私達の脳はそれらの情報を的確に処理することができません。
ステーキを食べて「美味しい」
お寿司を食べて「美味しい」
ラーメンを食べて「美味しい」
これから3つの感覚は、間違いなく違うものですが、普段その美味しさを表現するとき、ただ「美味しい」と表現をしてしまいます。
ステーキの「美味しい」とは、
例えば、
肉の脂肪が全体に行き渡っていて、口に入れると溶けるように柔らかい。
噛みしめると肉のうまみが口中に広がり、それだけで幸せな気持ちになる。
のような表現ができます。
なぜ美味しいのか。なにが美味しいのか。どう美味しいのか。
一つの感覚をどんどん深く処理していって、明確にしていく、そういう訓練です。
その3・たくさん記憶している文章サンプルと自分の言葉を入れ替えて記録していく練習
ここまで来たら、あとは、膨大な文章を参考にして、そこに自分の気持を差し込んでいけばよいです。
上手に入れ替えようとする必要はありません。なんとなく文章をつなげていけばよいのです。
きっとあなたの作る文章は、あなたが大好きな作品に似ているはずです。
よく見てよく感じてください(^^)
そこに、文章を書くためのすべてが詰まっています。